マスター出力レベル
[マスター出力レベル]のコントロールにより、ハードウェアに送信される前のソフトウェア出力時における、メ インミックスの最終音量レベルが設定できます。出力レベルは-12dB (最も左寄り)から+12dB (最も右寄り)の間 で調整できます。[マスター出力レベル]のコントロールが適用されると、コントロールの横にある緑、黄、赤のオ ーディオメーターにオーディオ出力レベルが表示されます。
[マスター出力レベル]をCtrl + クリックすると、時計の針の12時の方向(0dB)にリセットされます。オーディオが このレベルに設定されていると、メーターの緑色の部分がすべて点灯します。[マスター出力レベル]をAlt + ク リックすると、ヘッドルームなしの+3dBの設定にリセットされます。オーディオがこのレベル設定されていると、 メーターの緑色と黄色の部分がすべて点灯します。
オーディオがヘッドルームのある+3dB以上のレベル(赤い部分)になると、Serato DJ Liteのリミッターがかか り、クリッピングを防止します。それにより、メーターでは0dBを最大+9dB超過するまで赤く点灯し、リミッターの しきい値の超過幅が表示されますが、出力オーディオレベルはそれ以上上昇しなくなります。メーターが赤く点 灯すると、リミッターがオーディオに影響しており、音質を下げる可能性があることを示します。したがって、常に 赤く点灯しないレベルに保つことが推奨されます。
トラックおよびトラック概要表示
トラックがロードされると、トラック名、アーティスト、残り時間、現在のBPMがトラックのタイトルバーに表示されます。ただし、これらのうちでファイルに含まれていない情報は表示されません。
• トラックタイム: 現在ロードされているトラックの残り時間の合計が表示されます。
• 現在のBPM: 現在のBPMが表示されます。
• テンポレンジ: 接続したハードウェアにより定まる現在のテンポが表示されます。
• テンポ調整: 現在のテンポが-%から+%の範囲で区切って表示されます。
[トラック概要]エリアには、トラック全体の波形が表示され、トラック内の現在位置もマーカーで示されます。この表示により、トラック内のトランジションが見つけやすくなります。波形は音のスペクトラムに従って色分けされます。赤は低周波音(バス)、緑は中間周波音(ミッド)、青は高周波音(トレブル)です。トラックを概要表示上でクリックすると、トラック内の別の位置にジャンプできます。概要の背後にあるグレーの線はそれぞれ、トラックの長さを示す目盛りです。細い線は1分、太い線は5分です。ファイルの解析が済んでいない場合は、トラックをバーチャルデッキにロードした際に概要が入力されます。
ヒント:ファイルの解析は再生前に行ってください。
メイン波形表示
このエリアには、色分けされた音の周波数を含め、トラック情報が詳細に表示されます。赤は低周波音(バス)、 緑は中間周波音(ミッド)、青は高周波音(トレブル)です。
波形をクリックして長押しすると、トラック内のその位置に微調整を加えることができます。メイン波形はトラッ クの現在位置を中心に拡大/縮小することができます。お使いのSerato DJ対応ハードウェアにあるピッチスラ イダーで表示スケールを変更し、ビートやテンポが合っているか見やすくすることができます。
ヒント: 拡大/縮小には「+」キーと「-」キーを使用します。
ビートマッチング表示
ビートマッチング表示は、曲のビートを簡単に合わせられるツールです。Serato DJ Liteではトラック内のトランジェントが強調表示されるため、マッチングが簡単に行えます。2つのトラックのビートがマッチすると、両方のマーカーが揃います。
オートプレイ
対応可能なハードウェアを接続すると、メイン画面の左下に[オートプレイ]ボタンが表示されます。Serato DJ Liteで[オートプレイ]が有効になっている場合、現在再生されているトラックが終了すると、次に使用可能なト ラックが選択中のクレートから自動的にロード、再生されます。
アクティブデッキインジケーター
4デッキのSerato DJ Lite対応ハードウェアをお使いの場合は、2つの表示デッキのボーダーが緑色に表示され ます。これがアクティブ(使用中)デッキインジケーターです。Serato DJ Lite対応ハードウェアのすべてのコントロ ール類とすべてのキーボードショートカットが表示デッキに適用されると、そのボーダーが緑色となります。
アクティブデッキを変更するには、Serato DJ Lite対応ハードウェアかキーボードを使用します。 4デッキをお使いの際にアクティブデッキを選択すると、表示されるデッキが決まります。
ヒント: キーボードショートカットの「~」(波ダッシュ)を使用すると、アクティブデッキとして1/2と3/4の切り替え ができます。
練習モード
練習モードを使用すると、DJ Proで2つ別個のファイルをミックスでき、対応するハードウェアに接続しなくてもミックスを練習できます。コントロール類はユーザーインターフェイスで使用できるようになり、マウスやキーボードショートカットで変更も可能です。
練習モードのコントロール機能
練習クロスフェーダー: 両デッキのオーディオのブレンドをコントロールします。Shiftキーを押しながらドラッグして微調整を行います。Ctrl(Command)キーを押しながらクリックすると、リセットされます。
音量アップフェーダーと入力ゲインレベルメーター: 音量アップフェーダーで対応するデッキの音量をコントロールできます。LEDストリップを使用して音声信号を監視し、LEDレベルが赤に達しないようにすることで音声の劣化を防ぎます。
BPM・ピッチスライダーボックス:現在再生中のトラックのテンポが1分当たりの拍数で表示されます。この数 字にはテンポスライダーの動作の変化が反映されます。BPMの調整をするには、BPMピッチスライダーボックス 内でマウスをクリックしながら上下にドラッグします。微調整にはShiftキーを押しながらクリック&ドラッグしま す。Command/Ctrlキーを押しながらBPMピッチスライダーボックスをクリックすると、ピッチを0%にリセットで きます。
ベンド/ナッジ +/-: クリックすると一時的にテンポを調整し、テンポを合わせながらトラックを前後に移動できます。Ctrl + クリックで永続的なテンポの微調整ができます。
Serato Play
Serato DJ LiteのExpansion Packの一つSerato Playを使用すると、Serato用のメインのハードウェアに接続しな くてもミックスが行えます。
1台から4台のバーチャルデッキを使用し、キーボードショートカットやマウスでEQ、クロスフェーダー、フィルター を調整し、ミックスを操作できます。Serato Playを有効化するには ボタンをクリックします。
注: Serato Playは別売で、別個に有効化が必要です。詳細は こちら をご覧ください。
Serato Playの操作
EQ:ノブをクリック&ドラッグすると、低、中、高音の各周波数帯域幅の増減が行えます。Shiftキーを押しながら クリック&ドラッグすると、微調整が行えます。
Ctrlキー(macOSではCommandキー)を押しながらノブをクリックすると、ノブが既定位置にリセットされます。ま た、ノブの上にある白い点は、クリックすると青色に変わり、EQが適用されずにリセットされたことを示します。
フィルター:このノブをクリックしたまま右にドラッグするとハイパスフィルターのカットオフ周波数が上がり、左 にドラッグすると下がります。
Shiftキーを押しながらクリック&ドラッグすると、微調整が行えます。
Ctrlキー(macOSではCommandキー)を押しながらノブをクリックすると、ノブが既定位置にリセットされます。ま た、ノブの上にある白い点は、クリックすると青色に変わり、EQが適用されずにリセットされたことを示します。
クロスフェーダー: クロスフェーダーをクリックしたまま左右にドラッグすると、異なるチャンネル間で音声をブ レンドできます。
Shiftキーを押しながらクリック&ドラッグすると、微調整が行えます。
Ctrlキー(macOSではCommandキー)を押しながらクロスフェーダーをクリックすると、ノブが中間の既定位置に リセットされます。
Serato Playの設定
Split Headphone Cableを使用:この機能を有効化すると、オーディオスプリッターケーブルを使って音声を事 前に聞くことができます。マスター出力をモニタリングしながら、同時にヘッドフォンを介して曲を事前に聞くのに 使用します。
Split Headphone Cableオプションが有効化されたら、各デッキの ボタンをクリックすると、スプリッターケーブル使用時にデッキのオーディオをヘッドフォンの出力ラインに送ります。
コントロールでヘッドフォンキュー出力のオーディオレベルを調整できます。
Serato Playホットキー: Serato Playでホットキーモードが有効になります。このモードでは、キーボードショー トカットを使用して、ミキサー機能と基本的な再生機能をコントロールできます。キーボードショートカットを表示 するには、[キーを表示]をクリックします。
クロスフェーダーの割り当て: クロスフェーダーの左右にチャンネル出力を割り当てます。ボタンをクリックする と、クロスフェーダーへのチャンネル割り当てを解除できます。